今日起きた伏線回収の話を今すぐ誰かにしたくてこれを書いている。
めちゃくちゃ趣味の話。誰も読んでくれなくても、わたしが書きたくて書いてる。
今日はPEOPLE 1というバンドの東名阪ツアー「ベッドルーム大衆音楽」の追加公演に行ってきた。
PEOPLE 1にとって初めてのツアー、通算5回目のライブで、わたしは4回目の東京公演にも参加したので2ヶ月ぶり2回目のPEOPLE 1となる。
彼らはわたしにとっては生きる原動力になる大切なバンドで、仕事が最悪に上手くいかなかった時期は繰り返し「常夜燈」を聴いてなんとか辞めずにやれたし、仕事行くの辞めて電車に乗って世界の果てまで行っちまおうかと思う朝はEP「大衆音楽」や「GANG AGE」を流して不埒な願望を振り払った。散々悩みながら「113号室」や「ラヴ・ソング」を聴いて当時の恋人との別れを決意したこともあった。
その後も多くの素晴らしい曲がリリースされ、その度に好きな曲が増えていった。最近のお気に入りは、「怪獣」と「エッジワース・カイパーベルト」。よかったらYouTubeやサブスクで聴いてみてね。
人生で初めてのライブは郡山ヒップショットジャパンでのBUMP OF CHICKENの「ホームシック衛生」ツアーだった。
当時中学生のわたしにとってバンプは神様みたいなものだったので、まさに宗教信者が本物の神にまみえる時のようにばくばくに緊張し、ご本人達が現れてからはほぼ常にでろでろ涙を流していた。当時の光景と自分の涙の量は、今でも思い出せるくらい強烈に覚えている。
PEOPLE 1のライブに初めて行った時もその時のような緊張があった。流石にいい大人なので最初から最後までずっとは泣いていなかったけれど、あの頃のわたしを助けてくれた曲たちがそれを作ったひとたちによって目の前で演奏される光景を見て涙が流れないわけがなかった。*1
今日のライブは2回目で緊張はなかったけど、一番思い入れのある「常夜燈」ではやっぱり涙がこぼれたし、他の思い出の曲でも何度か目が潤んだ。この歳になっても目の前の音楽に感動することのできる自分に少し安心した。
MCもすごく良かった。「113号室」はボーカルのDeuさんが初期EP三作を製作した部屋で、引っ越しでそこを離れるにあたって「思い出を曲にして閉じ込めた。いつでも思い出せるように。」だそうだ。
部屋ってひとによっては(少なくともわたしは)人生の多くを過ごす場所だし、知らないうちに思い出がたくさん蓄積していく場所だと思う。引っ越しのために物を片付けると思いもよらない思い出が転がり落ちてきて、嬉しくなったり寂しくなったりしながら段ボールに仕舞っていく。その部屋で過ごしたふとした時間は、引っ越し準備が進むとともにゆっくりゆっくり消えていく。知らないうちに蓄積した思い出は、知らないままでずっと隣にいてほしかった。だからわたしは引っ越しが苦手だ。自分の引っ越しも友人の引っ越しも、空っぽになったかつて「部屋」だったものが苦手だ。
それでも彼は、「皆さんの過去を愛してあげてください。」と言った。思い出は曲にして閉じ込めることができるのだと言った。きっとそれは必ずしも音楽である必要はなくて、わたしの場合は映画もその手段になるのだろうと思った。この部屋で、あの部屋で観た映画には、思い出がたくさん閉じ込められているのだと信じている。
だいぶ本題から逸れてしまった。伏線の話だったそうだった。
会場でわーつ流れてる〜
— はら (@hala_dakeni) 2021年12月20日
これは、ライブ前のわたしのツイート。
「わーつ」はWurtSというミュージシャンのことで、PEOPLE 1のボーカルItoさんとコラボしたリトルダンサーという曲を出している。
そんなWurtSの「サンタガール」*2という楽曲が、ライブ前に会場で流れていたのだ。
そしてライブ中盤、消える113号室のネオン。
このネオンはここがPEOPLE 1のライブであることを示すネオンであり、東名阪ライブではダブルアンコールでWurtSコラボのリトルダンサーを演る際にネオンを消す演出があった。
それが今回も消えた、ということは。
なんてところまでの思考には至らず「??」となっていたら、突然流れるリトルダンサーのインスト、突然現れるWurtS。まじか!!まさかご本人登場とは。最高かよ。
ライブでびっくりサプライズがあったときの興奮は、同じような経験をしたことのある人にならわかってもらえるんじゃないかな。
伏線回収〜!!!!!!!やばすぎ!!!!!まさかご本人来るとは!!!!!ありがとう!!!!! https://t.co/wGZ5UhhPkc
— はら (@hala_dakeni) 2021年12月20日
自分のツイートすら伏線になってしまう人生、ライフイズビューティフル*3。