フープフラフープ

はらの趣味です

渇睡

5月3日

早起きすると、人はちゃんと夜眠くなるのだ。

 

今日は6時半にインターホンの音で目覚めた。と思ったけど、モニターを見るとインターホンは鳴っておらず、空耳だったようだ。睡眠薬のせいか、立ち上がるとふらついたので布団に戻る。でも珍しく眠気の残らない良い目覚めだったので、布団の中でうぞうぞしたものの二度寝せず今日を始めることができた。うぞうぞと例のアイテムのアプリをやった後、買っておいた蒟蒻畑の吸うタイプのゼリーを朝食にした。「吸う動作は口腔内が陰圧になるので親知らず抜歯後はよくない」というのをインターネットで目にしていたので、上を向き、首を左にかしげ、口元のゼリーを強く押して出てきたものを唇でちぎって食べるというばけものみたいな摂取方法で食事した。これを「食事」といっていいのかわからない。食事ってもっと文化的なものだと思う。

9時半頃、頭皮がかゆくなって体がじっとりしていることが不快だと気がついてシャワーを浴びた。用事がないのにシャワーを浴びるのは久しぶりだ。人と会わない休日は風呂キャンする人生だったけど、ニートでそれをやったら一生風呂キャンする週がでてきてしまいそうなので、毎日、最悪隔日でシャワーだけは浴びたいと思っている。すっきりしたところで、風呂上がりに自撮りをした。親知らず抜歯の腫れによるおもしろ自撮りができると思っていたのに、歯科の先生の腕が良すぎて全く腫れていなかった。インターネットによると2~3日で腫れがピークになるという説もあるので、今後に期待とする。

早い朝食だったし量も少なかったから、10時過ぎにはお腹が空いていた。それまでシャワー以外ずっと布団でYouTubeなど見ていた気がするけど、なんと今日は早起きしたのでまだ午前なのである。いつもならまだ寝ている時間だ。早起きは三文の得ということわざはたぶんガチだと思う。めちゃくちゃ時間をうまく使っている気持ちになれる。布団からほとんど出ていないのに。

10時半頃、昨日作り置きした茄子(えらく薄切り)+玉葱(みじん切り)+生姜(みじん切り)+ベーコン(細切り)+ごま油の炒め物を使ってお粥を作る。いつも自炊リハビリの時に作る煮込みうどんとほぼ同じレシピの、簡単お粥だ。昨日はめんつゆで作って、今日は味噌味にしてみた。そうしたら微妙だったから結局めんつゆも足した。買っておいた絹豆腐(ぎり賞味期限切れ)にもめんつゆをかける。わたしの生活はめんつゆに支配されている。適当料理をやろうとしたらほぼ確実にめんつゆが入ってくる。めんつゆってうますぎる。

親知らずデバフがなくなったらTwitterのフォロワーさん(料理の天才)に教えていただいたカレーを作りたくて、既にほとんどデバフは切れかかっているかんじがするから近いうちにと考えている。昨日は痛みが怖くてロキソニンとカロナールをあらかじめ盛っておいたけど結局全然腫れないし、今日も痛み止めがなくても気にならないレベルの痛みだった。寝ている間にめちゃくちゃ歯ぎしりした日の朝、みたいなかんじの痛み。幸いなことに出血もなく経過していて、抜歯してくれた先生にはめちゃくちゃ感謝の気持ち。

こちら作りたいカレー。うまそうすぎる。早く食べたい。

11時半頃、ずっと寝転がっていたせいで体が痛くなっていることに気がつく。寝ていることすらできなくなったら本当にヤバイと思って、急いでベッドの横でラジオ体操第一を行った。最後にやったのはたぶん子供の頃とかなのに体がちゃんと覚えていてすごい。脳の中の、自転車に乗ったりするのと同じ場所に記憶されているんだろうな。体操中、全ての動作で体がポキポキ鳴りまくっていてすごく怖かった。人の体は定期的に動かしたておいたほうがいいことを学んだ。

早起きして、朝食も摂って、ラジオ体操もして、今日はすごくいいかんじ。そういう日はそのままいいかんじの一日が送れる確率が高いので頑張ろうと思った。その後、すごく簡単なトイレ掃除と洗濯と、ちゃぶ台の掃除もできた。ちゃぶ台については物を別の場所(床など)に避難させて拭いただけなので掃除というより応急処置というかんじだったけど、食事を摂る場所がきれいになるのはすごく気持ちが良い。後の夕食の時に、食事に伴う無意識下のストレスが減ることはかなり大きいと感じた。ゆっくりだけど部屋がだんだん片付いてきている。このまま頑張って5月中にはすっきりさせたい。

14時半頃、夕飯には早いがお腹が空いてきたので、おやつの時間とすることにした。なんだか優雅だ。ちゃんと3食摂った上でティータイムも設けるなんて人生で初めてかもしれない。せっかくだから、紅茶検定の教科書を読みながらキャラメルフレーバーのルピシアの紅茶を黄色いマグカップに淹れて、手作りのソーサーで蒸らして、貰った鯛焼きの和菓子をお茶請けにしてのわくわくティータイムとした。すごい。優雅すぎる。うれしい。ソファに洗濯物がありすぎて床に座ってちゃぶ台で飲んでるけれど、当社比ではかなり優雅な午後のはじまりだった。普段ならもうとっくに日が暮れているくらいの活動量だったのに、まだ夕方ですらないなんてお得すぎる。早起きってすごい。

暇すぎて15時半頃に「I am NEET.」で始まる字余り短歌を詠んだ。今日ってすごく理想の一日で、仕事をしていた時代は休日6時台から活動するなんて絶対無理だったから、仕事をやめて本当によかったと思えた。生存しているだけでお金が減っていく不快感とか今後の生活への不安とか堕落した生活から離れられなくなる恐怖とか、そういうものを濾して固めて伸ばした薄い膜のようなものがずっと体に貼り付いているのは変わらないけれど、こうやって「生存」じゃなくて「生活」をする時間が絶対に必要だった。人との予定を入れないと決めた半月が、すごく楽しみになった。とはいえ、先月の時間もすごく大事な時間だった。会いたい人に久しぶりに会えたし、初めて会う人とも友達になれたし。おとといごちゃごちゃ書いたけど、ひとりですっきりしたらマイナスの感情がかなり薄れてすごく大丈夫になってきた。ポジティブとネガティブの反転が激しいのはよくないところだけど、それをなんとか良い方で維持できるよう適度に休憩もとりつつやっていきたい。

夕食は19時という一般的な時間に、また同じお粥と豆腐を食べた。お粥は完全にめんつゆ味にして、卵も割り入れた。昼よりおいしかった。食事中、『凪のお暇』の続きを、凪が復活して大島さんをブラック企業から連れ出すところまでみた。凪の復活シーンが清々しくて羨ましい。行き着く先は、漂流の結果ではなく自分で自転車を漕いで決めたい。結局なにもやらない可能性もあるけど、どこか遠くに行ってみる日を設けようと思う。自転車は体力不足によりまじで路頭に迷う可能性があるので、何も考えずに電車に乗った先を散歩したり、名前のついてる特急に乗ってみたり、そういうことをしてみたい。そんなことで人生は変わらないだろうけど、きっと楽しい。不安なんて絶対消えないんだから、同時に楽しいこともあったほうが絶対いい。

夕方くらいから、ずっと途中で読むのをやめていた『ナイルパーチの女子会』という小説を読んで、日付が変わる前に読み終わった。人と人との境界線の話だった。バリキャリのOLと専業主婦ブロガー(ふたりとも友達がいたことがない)が出会って、友達になりかけて、バリキャリがブロガーに執着し始めて、というあらすじで、ふたりともそれぞれ家庭環境に問題があって、人間関係がうまく築けなくて、なにかに執着・依存していないと自分のかたちが保てないのだった。ふたりのそれぞれに、わたしにもある悪い部分があって、ずっと体に釘を打たれているような気持ちで読んでいた。そんな内容だからか読むのに3ヶ月くらいかかってしまった。かつては作者の怒りを感じる小説が好きでよく読んでいたが、今の体で人の怒りを形にしたものを受領するのは負荷が強すぎると感じた。

ベッドに胡座をかいて読んでいたのだけど、視界にうつる自分のふくらはぎが太くなりすぎていて、さすがに運動しようと思った。年始の散歩で買った黄色いなわとびの長さを調整して、袋に入れて外へ向かう。ついでに段ボールのごみもふたつ持っていく。しかし、外に出たらありえんくらいの突風が吹き続けていて、試すまでもなくなわとびなんて絶対にむりそうだったので段ボールだけ置いてすごすご退散してきた。せっかくやる気になったのに悲しい。

戻ってきてブログを書いて寝ることにした。早起きをすれば人はこの時間にちゃんと眠くなれることを知った。仕事をしていた時は早起きもしていたし寝不足だったのになぜか夜眠くならなかった。日中はずっと眠かった。今日はちゃんと日中寝なかったし、夜眠い。眠いことが嬉しい。健康的な生活サイクルに適応するなんて絶対に無理だと思っていた。わたしにも、もしかしたらできるかもしれない。絶対にこのまま寝てやるぜ。

 

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