フープフラフープ

はらの趣味です

無駄な気がした毎日も

 

今日はカレーライスを作った。スパイスとかトマト缶とかのじゃなくて、こくまろカレーで作る家庭のカレーライス。結局カレーはこれがいちばん美味しいし、特に二日目の冷えたカレーは超超超最高。食べ物の中でトップクラスに好き。

スーパーでルーを選ぶ時に、ジャワカレー、こくまろカレー、バーモントカレーの辛さ表示のメーターが似ており、よく見たら全部ハウス食品の商品だと気がついてびっくりした。「カレーはハウス」と東和馬も言っていた。特に考えずいつも通り一番安くて小さいこくまろカレーにしたけれど、いつか誰かと食べ比べ品評会ができたら楽しいのかもしれない。

 

カレー作る時はいつも、じゃがいもの芽をえぐるのをどこまでやればいいのかわからなくなる。毒、入ってるって言われたら怖くてめちゃくちゃえぐってしまう。ちょっとした凹みも芽なんじゃないかと疑ってしまう。おまけに不器用だから綺麗に丸くえぐりとれない。隕石がたくさん落ちた後の惑星みたいになる。可食部だけ違う色になっててくれたらわかりやすいのに。

そういう理由でじゃがいもは滅多にはらけの食卓には出現しない。たまに使うと、皮を剥いた表面が意外とぬるっとしててびびる。たまに食べると、けっこうおいしくてびびる。ジャーマンポテトとか、こんど作りたい。

 

自炊をしている、とわざわざ言うのは自炊をしない人ですと言っているようなものである。自炊をすることが一大イベントになっている。普段から料理をする人がみたら鼻で笑っちゃうような簡単メニューだろうけど、わたしにとって料理とそれに伴う家事は元気じゃないとできない特別なことであり、どんなメニューでも作ったら頑張ったで賞だ。カレーとか、特に、洗い物超めんどいから大好きだけど滅多に作らない。

そして自分で作ったご飯は不思議なことにけっこうおいしくて、食べると「ちゃんと生きてる」ってかんじがする。料理が上手いか下手かで言うと下手だし、不器用だし、でもそれで味付けが微妙になってしまったとしても、なぜかおいしく感じる。なんでだろう。人から作ってもらったごはんってとてもおいしく感じるから、それと同じなのかもしれない。自炊だってわたしがわたしに作ってもらったごはんだもんな。ある程度の愛情がこもっています。

 

今日は他にゲオでレンタルビデオの棚の間をふらついて、Switchのコントローラーを買って、「MONDAYS」という映画を観て、家で「涼宮ハルヒの消失」を観た以外はなんもしてなくて、個人的には達成感のないダメな休日になってしまったのだけれど、「MONDAYS」の感想を友達に送ったら「いいね、週末してるね」と言われた。いい週末、してたらしい。自分の「なにかやる」のハードル、上がりすぎてたのかな、と思った。予定があるとめんどくせって思うのに、予定がないと寂しくなってダメな日だった気がしてしまう。でも本当は、いっこでもなにかやれたら上出来だし、どこへも行かずに体を休ませることだって立派な過ごし方。なにもしないをしよう。Instagramには元同級生や元同期たちの充実した日常だけが流れてくるから、みんながみんな毎日そんなかんじだって、錯覚しちゃうんだよね。そんなのいいから、あなたがなにもしなかった日のこと、あなたが誰とも会わなかった日のこと、もっと聞かせてよ。