フープフラフープ

はらの趣味です

生活はできそう?

 

仕事で後輩の女の子と一緒に職場に残って、おしゃべりしながら仕事して、一緒に夕飯食べて、そのまま職場に泊まった。翌日のお昼に帰ろうとしたらその子がいて、「帰ってゆっくり休んでね~」って言ったら「実は、私お迎えを頼んでいて、このまま夫とコストコに買い出しにいくんです。その方が効率いいからって言って来させました」って言われて衝撃だった。生活している。生を活かしている。共同生活者とともに次週の生活に必要な物品や食材を買い出しに行くなんて、生活以外のなにものでもない。一方わたしといえば帰宅後はポケモンスリープを起動してカビゴンにごはんをあげて寝るだけ。食事もウーバーイーツとか松屋とかばかりだから食材なんて必要ない。コストコには永遠に行かない。これでは生活ではなく生きているだけだ。

生活しなくては。と思い、今日は部屋の片づけを行った。引っ越しをしたのは7月なのにいまだに段ボールが10箱以上開かずに残っているから、まずはそれをどうにかしないと生活することができない。間にスプラトゥーンを挟んだりもしながら、なんとか2箱片付けた。だけど本棚に漫画を並べたらつい読みたくなってしまい、「ぼくらのへんたい」という漫画を全巻読んでしまった。

 

ぼくらのへんたい」はコミックリュウで2012年頃から連載されていた漫画で、大学生の頃に出会って、四度の引っ越しを経ても本棚に残っている程度には好きな作品だ。

女装をしている男子中学生三人の三角関係の話で、うちひとりはトランスジェンダーMtF)、ひとりは同性愛者、ひとりは異性愛者。それぞれが悲しみや生きづらさを抱えていて、三人とその友人たちが出会い関わることでそれぞれの生き方を見つけていく。性的虐待、いじめ、身内の不幸などといった描写があるため万人に薦められる作品ではないけれど、わたしはこの漫画が好きでたまに読み返している。初めて読んだ日から10年くらい経っていて、そりゃそうだけど、当時と比較して自分と作品との関わり方が変わったように感じた。過去の自分と話がしたいと思った。

 

Twitterのタイムラインを眺めていたら「みんな!みんな!みんな~!」というコントライブのOP映像が流れてきた。

再生したら音楽がカラスは真っ白の「fake!fake!」だった。これもわたしが大学生のときにヴィレッジヴァンガードで出会ったバンドだ。声の透明感はやくしまるえつこに似ていて、アップテンポでスタイリッシュな音楽に乗ったレースのリボンのような声が好きだった。残念なことに一度もライブに行けないまま解散してしまったけれど、こうして意図せぬ場所でかつて好きだった音楽が聴けると本当に嬉しい。「fake!fake!」の収録されている「おんそくメリーゴーランド」というミニアルバムがとてもいいです。

まだウォークマンに音楽を入れていた時代、ヴィレヴァンで買ったCDをインポートして聴いてたなあ。

ヴィレヴァンって高校生の頃は憧れの場所で、大学生になってしばらくしたら飽きて行かなくなって、社会人になってしばらくして逆にまた行くようになった。映画が始まる前は時間があれば近くのヴィレヴァンをうろつく。別になにも見てないけど、ヴィレヴァンの空気を一周吸って帰ってくる。これは儀式に近い。かつてヴィレヴァンに憧れ通った自分とシンクロしているのだ。こんなにインスタントに懐かしさを浴びることのできる場所、なかなかない。なくならないでほしい。

これは、ヴィレヴァンを待ち合わせ場所にする人間たちのしょうもない恋愛映画。しょうもない恋愛ってことは、つまり最高ってこと。こういうの一緒に観てそのまま感想戦に突入できる同居人がほしいなあ。なんて話、三人でいたとき、新潟でしたなあ。

 

他にも「バービー」を観て「えー」と思ったこととか、「犬のかたちをしているもの」を読み返してまた悲しくなったこととか、書きたいことがたくさんある。でもこれはもっとしっかり推敲して作った文章にしたいから、今日はやめておく。週末はポケモンスリープのスコアの稼ぎ時だから早く寝ないといけないし。あー、また月曜日が始まる。月曜日だー。

寝るために飲んだ睡眠薬が効いてきて、文字が動いたり浮かんだりしだしたので寝ます。