フープフラフープ

はらの趣味です

チョコレート色のドレスを買った

火曜日の仕事がめちゃハードで、その疲れが土曜日にまで残留していてしんどい。仕事が昼で終わったのに疲れてしばらく職場でダラダラして、家に着いてもソファで寝ちゃって、30分寝るはずが気付いたら1時間半寝ていて、怠い体を無理やり動かしてチョコレートを食べて外に出た。本当は新宿で結婚式のドレスを買って「このハンバーガー、ピクルス忘れてる。」を観る予定だったけど、時間と体力がないので諦めて近場のルミネに行くことにした。便利で気に入っていたイヤホンがどこかにいってしまったし履き慣れた靴で靴擦れするし信号につかまるし乗りたい電車にはギリギリ間に合わなさそうだしで今日はもうだめなんだと思っていたら、43分発の電車がちょっと遅れて44分に到着したので、ホームで10分待たずに済んだ。少しだけ気持ちが元気になった。

何かしらの化粧品も欲しいな、と思ってうろちょろしていたら化粧品売り場のど真ん中に神妙そうな顔をした男性がいた。彼女についてきたのかな、と思っていたら、ふらっとDIORの棚に近づいて香水の匂いを真剣に嗅いでいた。その様子が映画のようでなんだかおかしくてずっと眺めていそうになったけど、人のことをじろじろ見るのはよくないのですぐに立ち去った。何かしらの化粧品は買わなかった。何かしらの、というふわっとした心意気でデパコスが買えるわけがない。すげえたけえもん。

その後アクセサリー屋さんに行ったら、ちょうど20代前半くらいの男性がお会計をしているところだった。箱にリボンがかけられていて、嬉しそうに財布を出していた。きっとプレゼントなのだろう。わたしが貰うわけじゃないのになんだか嬉しい気持ちになった。家にたくあんがあるっていう嬉しさと似たやわらかい色の嬉しさだ。人の幸せを見て嬉しくなれるってことは、今のわたしの心は比較的余裕がある状態なんだろうなと思った。彼の選んだアクセサリーが渡す相手に似合いますように、と思った。